クラスに数人はいる、ある程度目立つ男子。
…の中の1人。
明るくて、好奇心旺盛。
簡単に言うと、私とは真逆。
少年のように笑う彼には、自然に人を魅了するのかもしれない。
私もその中の1人だ。
『気になる人』という位置に君臨した彼。
異性に興味を持つのは、初めてだ。
きっと、気づかなかっただけで、
もう恋は始まっていたんだ。
山崎 翔太。
始めて好きになった人。
私が恋に気づいた時に、もう一つ気づいたことがある。
私の誇るべき初めての自慢。
『恋愛をするのが下手くそ』
つまりは恋愛下手。
ということ。
自慢になるかはさておき
好きと気づいてからというもの私の行動に変化はない
いや、どう行動すればいいのか見当もつかない
彼と接点もなければ、挨拶だってしたことはない