「 はぁはぁ 」

ギアを3にして、思いっきり全速力で自転車を漕いできたから疲れた。

ピーンポーンパーンポーン

チャイムが鳴った。


「 え ⁈ うそ! やばいやばい 」

急に体が焦り始めた。

ダダダダダッ

急いで走って、もうだいぶ人がいなくなったクラス表の前に到着した。

「 えーと。私のクラスー…
あった!!3組かぁ 」

急いでて、真ちゃんを確かめる余裕もなく私はその場を去った。


ドンッ

わっ。誰かとぶつかった。

「 す、すいません。」

サッサッサッ

私はあまりにびっくりして、その人の顔を見ないで謝って、その場を去ってしまった。

「 さ、さくら?? 」

そんな声は私には聞こえなかった。