「じゃあ、してみる?」

昨日、隣の席の夏江 篤哉に言われた。
なーーんも感情抱いたコトないです。
テキトーに答えただけです。
あぁ、もぉどうしようか。

「なぁ。波留。何考えてんの?」
ふっつーうに話しかけてくる夏江くん。
テメェのせいでいろいろ悩んでんだよ。
「ん、いや、なんでもないよ〜」
「なんで教えてよ?オレ、好きな人のコトもっと知りたいなぁー?」

…………(゚Д゚)
「ふ…っ。今、すんごい顔した!そんな顔もするだね。」
「な、何よ。私だって普通の人間だもの」
夏江くんて、多分、人いじるの好きなんだろうなぁ。
今、最高の笑顔でした。
「明日ひま?」
明日は、土曜日。学校はないけど、予備校があるんだよね…。
「ごめん、明日、予備校。何か用事?」
「…デート誘おうと思って」
…………は?何をゆーとのじゃ、お主。
まじで意味わかんないけど?
「冗談に聞こえないけど?」
「冗談じゃないし。本気だし。」
これは完全にお手上げもう降参です。
「明後日の午後なら....暇...だけど?」
ぱぁぁぁと明るい笑顔になる夏江くん。
わりと笑顔好きなんだよね。
「何する何する?!」
とりあえず、SNSで友達登録してもらい、連絡が取れるようにした。
なんか、毎日通知きそうなんですけど。