「今まで内緒にしててごめんね。唯ちゃん、今日、僕ね遠くの街に引っ越すんだ。」

まだ5歳だった私は信じられなかった。

昨日まで鬼ごっこや砂遊びをして遊んでいた幼なじみが急にいなくなるなんて。

私は泣きじゃくることしかできなかった。

「嫌だよ舜ちゃん!舜ちゃんと一緒にいたいよ!舜ちゃんのお嫁さんになるまで一緒にいたいよ!」

引越しのトラックが見えなくなるまで私は泣き叫んでいた。