「なぁんてね。」
遼牙は目を見開き、ひどく驚いていたようだけど、私の自嘲的な笑いを見ると、何だか複雑そうな顔をした。
「でも、さ。多分もう、いくら私が弁解しようと聞いてはくれないでしょ?」
「そんな事は______」
「ない。って?」
「ッ?!」
遼牙は目を泳がせ、そんな事はないって言おうとしてた。
けどね、私、知ってるの。
もうあなたが私を信じてないって事くらい。
仲間だと思ってないって事くらい。
だって、アナタは私のこと、無意識だとは思うけど
名前で呼んでない。
お前、になってる。
それは
私を
信じていないという
何よりの証拠。