「正直に言えよ?」

幹部の部屋から少し離れた、遼牙以外____総長以外入られない部屋(許可があれば入れる)に来ていた。

「うん」

「あいつのこと、どう思ってる?」

「姫輝ちゃんのこと?」

「あぁ」

「どうって言われても・・・・。でも、あえて言うならヒロイン、かな。とびっきりの、ね。」

遼牙は、私の答えを聞いて、フッっと笑った。

今日はいつにもましてよく笑うなぁ、とか思ったのは私だけの秘密。

格好いい、なんて思わないけどね。・・・・多分。

「気をつけろよ。あいつはヒロインじゃなくて、悪女だろ。後______













____俺のヒロインはお前だ。」

「____ッッ?!」

扉の閉まるときに聞いたその言葉で、私の顔が赤くなってるのは、きっと夢だ。幻想だ。