そのまま雅のところまで歩くと、思いっきり雅の襟を掴みあげた。


「先生がそんなことしていいわけ?」


「俺は、雛のためならクビになる覚悟で言う。雛はお前にはやらない」



はるちゃん…、ダメだよクビなんて。


あたしなんかが、そんなことさせて言い訳ない。



「はる…」



「…っふぅ~、こえー、先生」


さっきと変わって、気の抜けた笑みを見せる雅。


「先生がてきとーに雛乃と付き合ってんなら、奪ってやろうと思ったけどさ。

案外、雛乃にハマりまくってんじゃん。

…しょうがねぇから、黙っててやるよ」


「み、雅!」