―――ピンポーン、ピンポーン。
「んん…?」
気づいたら寝てたらしくて、あたしはゆっくり目を開けた。
なんかチャイムが聞こえたような?
あたしはスマホで15:22というのを確認して、ふぁ、とあくびをした。
お母さんは午後はパートに出てるからもういないよね。
お腹すいたなぁ。
ピンポーンピンポーン
「あ、空耳じゃなかった」
こんな時間に誰だろう、宅配便かな。
「はーい…」
あたしはボサボサも腫れぼったい目もそのままに、がチャ、と玄関を開けた。
「どうも、私、三浦と言うもので……って、雛!?」
「…っ!!」
その顔を見た瞬間、あたしは玄関を閉めて鍵までしめた。