「はぁ…」
翌朝。
部屋にある姿見で顔を見ると、目は泣いてたから腫れてて、化粧じゃ隠せないレベル。
それに眠れなくて目の下にはくっきりクマが。
「学校行きたくないなぁ…」
学校に行ったら、会いたくなくても二人には会ってしまう。
はるちゃんにはこんな顔見せたくないし、雅は怖いし会いたくない。
ずる休みだけど、休んじゃおうかなぁ。
「お母さん~…」
私の部屋は2階だけど、1階のキッチンに声が聞こえるくらい吹き抜けになっている。
「なぁに~、雛乃起きたなら早く降りてきなさい」
「頭痛いから休んでもいい?」
「えっ!?」
お母さんのびっくりした声が聞こえて、バタバタと2階に上がってくる音がする。
や、やば、顔見られたくないからここから言ったのに!
あたしは咄嗟にすぐ側にあるクッションを抱いた。