なんでわざわざ…?


考えてもわかんないし、雅なりの理由があったんだろう。



「遅くまで大変だねー」


まぁな、とか言うと思ったのに、雅からの反応が返ってこない。



「…雅?」


「単刀直入に言うけどさぁ…、お前、三浦と付き合ってんの?」


月明かりに照らされた雅の真剣な瞳が、キラリと光る。


びくり、と体が震えた。

ま、まじで…、やっぱ昼間の…


いやでもまだ誤魔化せる。


「えっ?あぁ、もしかして昼間の?やだ、まだ疑ってたのー?そんなわけ…」


「ないこともないだろ?」


「…!!」


スッと目の前に出された雅のスマホには、あたしと先生がキスをしているシーンが写っていた。


い、一体いつ?


人がいたらわかるはず…