わたしの中の今野さんは、そんなに軽いイメージじゃない。
もっと、手の届かないような位置にいるような、わたしと住む世界がまるで違うような感じ。
わたしは熱をいれてK-F-Cについて語る由実ちゃんを横目に、嘆息した。
あれだけの美貌だから、人気者だとは承知していた。
だけど、いざ下級生からも絶大な人気を誇ることを聞かされては、どうもしゃくにさわる、というか、すっきりしない。
1年生の女の子でも、今野さんを好きだという子はいっぱいいるそうだ。
わたしは、なぜこれまで彼のことを知らなかったのか。
「ねぇ、由実ちゃん、わたしにその……なんだっけ、K-F-C? のこと言ったっけ? わたし、初めて聞いたように思うんだけど」
「言ったじゃない」
「いつ」
何言ってるのこの子、とでも言いたそうに由実ちゃんは目を見開く。
もっと、手の届かないような位置にいるような、わたしと住む世界がまるで違うような感じ。
わたしは熱をいれてK-F-Cについて語る由実ちゃんを横目に、嘆息した。
あれだけの美貌だから、人気者だとは承知していた。
だけど、いざ下級生からも絶大な人気を誇ることを聞かされては、どうもしゃくにさわる、というか、すっきりしない。
1年生の女の子でも、今野さんを好きだという子はいっぱいいるそうだ。
わたしは、なぜこれまで彼のことを知らなかったのか。
「ねぇ、由実ちゃん、わたしにその……なんだっけ、K-F-C? のこと言ったっけ? わたし、初めて聞いたように思うんだけど」
「言ったじゃない」
「いつ」
何言ってるのこの子、とでも言いたそうに由実ちゃんは目を見開く。