もし、この人が生きていたら、今野さんをとられていたかもしれない、というような、嫉妬みたいな感情。


嫉妬……。
わたし、藤田さんに、嫉妬しているの?

あぁ、もうよく分からない。
もう、何も考えたくなんかない。

とりあえず今わかるのは、どろっとした気味の悪い変な気持ちと、わたしの通う中学校の生徒で、2年前亡くなった人がいた、という事実だけ。


いつもとは比べ物にならない速さで、わたしはパソコンをきってそのまま、ベッドにもぐりこんでしまった。

とおく、お母さんが呼ぶ声がしたけれど、鍵をかけてまた、深い眠りについた。