確証というものは、何せインターネットの世界だもの、ハッキリいって、ない。
なのに、なのに。

どうしてわたしの心臓は、さっきから何者かに掴まれたような感じがするの?

いや、わたしは分かってるんだ。
この藤田さんという人が、今野さんが1年生の頃片思いしていた人で、確かに2年前に既に亡くなっている、ということを。

さっきから、何だか締め付けられるような心地がする一方で、じわじわと何かがこみ上げてくるような気持ちがする。

どうあらわせばいいのだろう?
何か、死んでいてよかった……というような、安堵感に似た心持ち。
反面、誰かの死をよかったと思う、あまりに腹黒い感情に、嫌悪感も抱く。

そもそも、何でこんな気持ちになるのか。
普通、同じような年の子が何らかの形で亡くなると、まだ若いのに……と哀れむ気持ちが芽生える。
だけれど、今のわたしは全然そんなんじゃない。