「また今度って、どうして?」
わたしも中々、食い下がらない。
「だって……、アンタ、何か頼まれたんじゃないの? 2つも飲み物持ってさ。早く買わないと、生ぬるくなっちゃうでしょ」
指摘されて、わたしは電流が頭に走るのを感じる。
コンちゃんさん!
「そうだった! ありがとう、依未!」
言って、わたしは忙しそうなおばちゃん目がけて100円玉を2つ、投げつける。
この学校の購買は、おばちゃんが二人いるだけでお昼時などはとても忙しそうだけど、万引きなどの不正行為をする人なんて、誰もいない。
みんな、大事なことはちゃんと分かっている。
「はっ? 何が?」
いまいち、お礼を言われた理由を理解していない依未をおいて、わたしはまた走り出す。
校舎の裏のけもの道をこえ、少し震える脚も妙に心地よかった。
わたしも中々、食い下がらない。
「だって……、アンタ、何か頼まれたんじゃないの? 2つも飲み物持ってさ。早く買わないと、生ぬるくなっちゃうでしょ」
指摘されて、わたしは電流が頭に走るのを感じる。
コンちゃんさん!
「そうだった! ありがとう、依未!」
言って、わたしは忙しそうなおばちゃん目がけて100円玉を2つ、投げつける。
この学校の購買は、おばちゃんが二人いるだけでお昼時などはとても忙しそうだけど、万引きなどの不正行為をする人なんて、誰もいない。
みんな、大事なことはちゃんと分かっている。
「はっ? 何が?」
いまいち、お礼を言われた理由を理解していない依未をおいて、わたしはまた走り出す。
校舎の裏のけもの道をこえ、少し震える脚も妙に心地よかった。