3月14日。卒業式。
いつものように教室に向かい、いつものように自分の席につく。
もう授業なんてないのに、空のはずの机の中を確認してしまう。
そこに、一冊のノートが入ってた。
教科名も書いてない。名前も書いてない。
『ごめん』
はじめのページからわけのわからないことばかり書いてある。
綺麗な字だった。
ごめん、からはじまるその長すぎる独白を、私は鞄の中にしまった。
中身はまだ、読んでない。
彼の言葉が、何度も思い出される。
卑怯だ。
いつものように教室に向かい、いつものように自分の席につく。
もう授業なんてないのに、空のはずの机の中を確認してしまう。
そこに、一冊のノートが入ってた。
教科名も書いてない。名前も書いてない。
『ごめん』
はじめのページからわけのわからないことばかり書いてある。
綺麗な字だった。
ごめん、からはじまるその長すぎる独白を、私は鞄の中にしまった。
中身はまだ、読んでない。
彼の言葉が、何度も思い出される。
卑怯だ。