「絶対好きになった、って分かったらすぐに教えて。」

「うん。」

玲奈との約束。

いつになるかはわからないけど、絶対に果たす。

いつになるかはわからないけど、絶対に恋してる。

そう思った。

その日の部活。

「遥ー?」

「ん」

遥が機械室から出てきた。

「……なんでもない。」

「?」

うそ。

話したいことがあったのに。

話そうとしたのに。

遥の顔を見ると話せなかった。

顔が暑い。

たぶん真っ赤。

「先輩、どうしたんすか?」

後輩の男の子の声も届かなかった。