ズル休み(いや、多少は具合も悪かった)の次の日は、さすがに授業についてけなくなることに焦りを感じ、
あたしはすっかり怠けてしまった身体を無理やり学校へと連れていった。
どうにか寝ないように授業をこなし、友達に借りた授業ノートを必死に写していた昼休み。
「あのー……中林さん、いる?」
遠くであたしの名を呼ぶ声が聞こえ、教室の入口を振り返ると、そこにはリュウくんが立っていた。
最近知ったのだが――リュウくんはあたしと同じ学校で、クラスは隣同士だったのだ。
そりゃあ、1クラス40人×10クラスじゃ、気付かなくても当然だけど……まさか、隣のクラスだったなんて。
クラスの男子に“あそこだよ”と手で案内され、彼はあたしの机に向かってきた。
「――生きてたんだね」
「……なんかリュウくんも、最近ひどいよね。あたしに対する扱いが」
「そう?」
リュウくんは、お兄さんとはまた違って、結構ドライであっさりしている。
そんな彼が、わざわざうちのクラスまで何しにきたのだろう、と考えていたら、
あたしはすっかり怠けてしまった身体を無理やり学校へと連れていった。
どうにか寝ないように授業をこなし、友達に借りた授業ノートを必死に写していた昼休み。
「あのー……中林さん、いる?」
遠くであたしの名を呼ぶ声が聞こえ、教室の入口を振り返ると、そこにはリュウくんが立っていた。
最近知ったのだが――リュウくんはあたしと同じ学校で、クラスは隣同士だったのだ。
そりゃあ、1クラス40人×10クラスじゃ、気付かなくても当然だけど……まさか、隣のクラスだったなんて。
クラスの男子に“あそこだよ”と手で案内され、彼はあたしの机に向かってきた。
「――生きてたんだね」
「……なんかリュウくんも、最近ひどいよね。あたしに対する扱いが」
「そう?」
リュウくんは、お兄さんとはまた違って、結構ドライであっさりしている。
そんな彼が、わざわざうちのクラスまで何しにきたのだろう、と考えていたら、