もともと部屋に来た時間が遅かったせいもあり、一通り、部屋の片付けを終えたのは、
もう夕方の6時を回ったころだった。
「あのね、カイ先輩……」
あたしはこないだからずっと気になっていたことを、おそるおそる聞いてみた。
「そのチョコ……誰から貰ったんですか……?」
この前の仲直りしたあの日も、その綺麗なチョコレートはテーブルの上に無造作に置いてあった。
明らかに、バレンタインのリボンがかけてある、ちょっと高そうな……チョコ。
意を決して聞いたあたしとは対照的に、
そのテーブルの上のチョコとあたしの顔を見比べたカイ先輩は、げらげらと笑い出した。
「実家の母ちゃんからだよ。リュウの部屋に行ってみ?あいつもおんなじもん持ってるから」
「え……そうなの?」
「米がなくなったから、この前、実家に米送ってくれって電話したんだよ。そしたら、これも一緒に入ってた――それだけ」
一気に肩の力が抜けて、あたしは思わず笑ってしまっていた。
もう夕方の6時を回ったころだった。
「あのね、カイ先輩……」
あたしはこないだからずっと気になっていたことを、おそるおそる聞いてみた。
「そのチョコ……誰から貰ったんですか……?」
この前の仲直りしたあの日も、その綺麗なチョコレートはテーブルの上に無造作に置いてあった。
明らかに、バレンタインのリボンがかけてある、ちょっと高そうな……チョコ。
意を決して聞いたあたしとは対照的に、
そのテーブルの上のチョコとあたしの顔を見比べたカイ先輩は、げらげらと笑い出した。
「実家の母ちゃんからだよ。リュウの部屋に行ってみ?あいつもおんなじもん持ってるから」
「え……そうなの?」
「米がなくなったから、この前、実家に米送ってくれって電話したんだよ。そしたら、これも一緒に入ってた――それだけ」
一気に肩の力が抜けて、あたしは思わず笑ってしまっていた。