しかし、ゴミ出しカレンダーは無く――代わりに、白い紙に書かれた一覧表が見つかった。
「…………」
月曜日は燃えるゴミ、火曜日は資源ゴミ、水曜日は――……
白い紙に、ピンク色のサインペンで、あたしよりも綺麗な字で……可愛らしい表にまとめられていた。
きっとこれは、掃除嫌いで、ゴミ出しの日も把握していないようなカイ先輩のために――
誰か、が、作ってくれたんだろう。
「――なかった?」
と、部屋の奥でカイ先輩はあたしに背を向けたまま、タンスに洗濯物をしまっている。
「……ありましたよ。燃えるゴミは、月曜日。忘れずに出してくださいね」
あたしは、ありったけの作り笑顔を浮かべた。
『あの、突然こんなふうにお電話して、申し訳ないって思ってます――でも、』
あの時の森川さんは、あきらかにあたしの異変に気づいていた。
『会って、いただけませんか?薫さんに、お話したいことがあるんです』
あたしの頭は真っ白で――サユリさんからのお願いを、何故か受けてしまったのだ。
明日の、2時に。
「…………」
月曜日は燃えるゴミ、火曜日は資源ゴミ、水曜日は――……
白い紙に、ピンク色のサインペンで、あたしよりも綺麗な字で……可愛らしい表にまとめられていた。
きっとこれは、掃除嫌いで、ゴミ出しの日も把握していないようなカイ先輩のために――
誰か、が、作ってくれたんだろう。
「――なかった?」
と、部屋の奥でカイ先輩はあたしに背を向けたまま、タンスに洗濯物をしまっている。
「……ありましたよ。燃えるゴミは、月曜日。忘れずに出してくださいね」
あたしは、ありったけの作り笑顔を浮かべた。
『あの、突然こんなふうにお電話して、申し訳ないって思ってます――でも、』
あの時の森川さんは、あきらかにあたしの異変に気づいていた。
『会って、いただけませんか?薫さんに、お話したいことがあるんです』
あたしの頭は真っ白で――サユリさんからのお願いを、何故か受けてしまったのだ。
明日の、2時に。