部室の近く、それは、カイ先輩のマンションの近く、とも置き換えられる。
ふたりは、一体――……
「でも、たぶん――ふたりでローレルの中に乗ったままだったと思う。暗くてよくわからなかったけど、車の中で何かを話してる様子だった」
カイ先輩の家の近くのコンビニで買い物をし、そのまま仲睦まじげにマンションの中に消えていく――
脳内で再生されていたそんな映像がようやく止まり、あたしは少しだけほっとしていた。
結局、ふたりが会っていたという事実には変わりないのに。
「おれはそのままコンビニで立ち読みしながら様子を見てたけど、5分もしないうちにローレルは駐車場から出ていった。
カイ先輩のマンションとは、逆の方向に」
おれが知ってるのはそれまで、と、森川さんの話は、ここで終わった。
あたしはゆっくりと息をつき、自分を落ち着けようとした。
まだ決まったわけじゃない。
カイ先輩が、サユリさんと浮気してた、なんて――決めつけることはない。
ふたりは、一体――……
「でも、たぶん――ふたりでローレルの中に乗ったままだったと思う。暗くてよくわからなかったけど、車の中で何かを話してる様子だった」
カイ先輩の家の近くのコンビニで買い物をし、そのまま仲睦まじげにマンションの中に消えていく――
脳内で再生されていたそんな映像がようやく止まり、あたしは少しだけほっとしていた。
結局、ふたりが会っていたという事実には変わりないのに。
「おれはそのままコンビニで立ち読みしながら様子を見てたけど、5分もしないうちにローレルは駐車場から出ていった。
カイ先輩のマンションとは、逆の方向に」
おれが知ってるのはそれまで、と、森川さんの話は、ここで終わった。
あたしはゆっくりと息をつき、自分を落ち着けようとした。
まだ決まったわけじゃない。
カイ先輩が、サユリさんと浮気してた、なんて――決めつけることはない。