このマンションには、カイ先輩とリュウくんのふたりで住んでいる。
カイ先輩の実家は離島(笑)なので、息子たちの高校進学や大学生活のために、ご両親がこうして市内に2LDKのマンションを一部屋借りているのだそうだ。(地元が田舎だと笑うとカイ先輩はキレます)
カイ先輩は3人兄弟で、5才上のお兄さんも、つい最近までこちらにいらっしゃったそうだが、今は結婚なさって別にお住まいのよう。
リュウくんも同じように、高校に通うために実家を離れ、このマンションで暮らしている。
だから今は、綺麗なリビング(リュウくんは誰かさんと違ってキレイ好きらしい)を挟んで、次男坊と三男の部屋になっているのである。
「昔からこんななんですか?」
「高校の時からだよ。おれ掃除が下手なんだよね。
兄貴にメチャクチャ怒られてたわ。これじゃあ、彼女を連れてきた時に恥ずかしい、って」
「……よくあたしを連れてくる気になりましたね……」
「うん……掃除、手伝ってもらおっかなって思って」
にやりと笑ったカイ先輩に、あたしは深いため息をついた。
カイ先輩の実家は離島(笑)なので、息子たちの高校進学や大学生活のために、ご両親がこうして市内に2LDKのマンションを一部屋借りているのだそうだ。(地元が田舎だと笑うとカイ先輩はキレます)
カイ先輩は3人兄弟で、5才上のお兄さんも、つい最近までこちらにいらっしゃったそうだが、今は結婚なさって別にお住まいのよう。
リュウくんも同じように、高校に通うために実家を離れ、このマンションで暮らしている。
だから今は、綺麗なリビング(リュウくんは誰かさんと違ってキレイ好きらしい)を挟んで、次男坊と三男の部屋になっているのである。
「昔からこんななんですか?」
「高校の時からだよ。おれ掃除が下手なんだよね。
兄貴にメチャクチャ怒られてたわ。これじゃあ、彼女を連れてきた時に恥ずかしい、って」
「……よくあたしを連れてくる気になりましたね……」
「うん……掃除、手伝ってもらおっかなって思って」
にやりと笑ったカイ先輩に、あたしは深いため息をついた。