薄暗くなった街は急に冷え込みだし、
特にあてもないままで歩き疲れてしまったあたしたちは、寒さと疲労でふらふらしながら駐車場へと戻った。
「年末は、なんか予定あんの?」
「特にないですよ。毎年同じように、こたつでおしるこ食べてお餅食べて……幸せな気分に浸ってる時に、宿題という存在を思い出して、げんなりするんです。きっと今年も」
「はは、おまえらしいな」
カイ先輩は車を走らせ、街から少し離れた大通り沿いの公園へ連れて行ってくれた。
そこはこの前、たまたまモ会の部室に置いてあったタウン誌に載っていた、大きなクリスマスツリーが設置された公園。
あたしがうらやましげに見ていたのを、どうやらカイ先輩は覚えていてくれたらしかった。
やはりイブということもあって、広い公園の中には、手をつなぎ、身体を寄せ合うカップルが多く目につく。
車を降りたあたしたちも例外ではなくて、慣れない手をぎゅっと握り、キラキラと輝くクリスマスツリーの傍へと近づいた。
特にあてもないままで歩き疲れてしまったあたしたちは、寒さと疲労でふらふらしながら駐車場へと戻った。
「年末は、なんか予定あんの?」
「特にないですよ。毎年同じように、こたつでおしるこ食べてお餅食べて……幸せな気分に浸ってる時に、宿題という存在を思い出して、げんなりするんです。きっと今年も」
「はは、おまえらしいな」
カイ先輩は車を走らせ、街から少し離れた大通り沿いの公園へ連れて行ってくれた。
そこはこの前、たまたまモ会の部室に置いてあったタウン誌に載っていた、大きなクリスマスツリーが設置された公園。
あたしがうらやましげに見ていたのを、どうやらカイ先輩は覚えていてくれたらしかった。
やはりイブということもあって、広い公園の中には、手をつなぎ、身体を寄せ合うカップルが多く目につく。
車を降りたあたしたちも例外ではなくて、慣れない手をぎゅっと握り、キラキラと輝くクリスマスツリーの傍へと近づいた。