コンビニの駐車場で車を降り、家まで歩いている途中でばったり兄貴に出くわした。
「あ、お兄ちゃん」
「おまえ、メシ食ってきたのか?父ちゃんが晩飯用意して待ってるぞ」
「まだ食べてない!お兄ちゃんは食べたの?」
「バイト上がりだから、まだ食ってない。おまえが遅いから、煙草とビールでも買いに行こうかと」
あたしは慌ててお兄ちゃんに手を振り、家までダッシュで走った。
うちは大抵、晩御飯は今はやりの個食だ。
平日はほぼ毎日10時までバイトに入ってる兄貴と、仕事の時間がバラバラなお父さん。
いつもは、夕食は自分で勝手に食べることになっているのだが、
そういえば今朝、父が晩御飯を作るから、と言っていたことを思い出した。
じゃあ手伝おうかな、なんてこと言ってたくせに――カイ先輩に会うことで頭がいっぱいで、すっかり忘れていた。
「ただいま!お父さんごめん!」
勢いよくリビングに駆け込むと、ほんのちょっとだけ、寂しそうにたたずむお父さんの姿があった。
「あ、お兄ちゃん」
「おまえ、メシ食ってきたのか?父ちゃんが晩飯用意して待ってるぞ」
「まだ食べてない!お兄ちゃんは食べたの?」
「バイト上がりだから、まだ食ってない。おまえが遅いから、煙草とビールでも買いに行こうかと」
あたしは慌ててお兄ちゃんに手を振り、家までダッシュで走った。
うちは大抵、晩御飯は今はやりの個食だ。
平日はほぼ毎日10時までバイトに入ってる兄貴と、仕事の時間がバラバラなお父さん。
いつもは、夕食は自分で勝手に食べることになっているのだが、
そういえば今朝、父が晩御飯を作るから、と言っていたことを思い出した。
じゃあ手伝おうかな、なんてこと言ってたくせに――カイ先輩に会うことで頭がいっぱいで、すっかり忘れていた。
「ただいま!お父さんごめん!」
勢いよくリビングに駆け込むと、ほんのちょっとだけ、寂しそうにたたずむお父さんの姿があった。