差し出された先生の肩に顔をうずめる。



ほのかに香る香水と一緒に、先生の優しい匂いがした。



不思議。



先生に肩を貸してもらったことなんて今までに一度もないのに。



先生の肩は、まるで初めてじゃないかのようにすんなりと私を受け入れてくれた。



どのくらい時間がたったのだろう。






「さくら」






不意に先生に名前を呼ばれて顔をあげると、先生の唇が私のおでこにそっと触れた。