「なんか、この人と友達になりたいって心の底から思ったんだ」




え?





友達?




私と?




私があまりにも驚いていたからだろう、二人がまた続けて言った。



「大橋さんさえ良ければ、これからは一緒に行動しようよ!」



「そうだよ。3人でいたらきっと楽しいよ」



私はまだ言われたことが信じられなくて、二人の顔を見つめる。



すると突然、頭の中で「あの光景」がフラッシュバックした。



辛くて苦しかった「あの頃」……



「友達」だと思ってたのに。



あの後もだれも助けてくれなかった。