あの先生が担任にならないように、祈ることしかできない。



いったい誰に祈ればいいのかわからないけど、とりあえず、

あの人が私の担任に当たらないように、精一杯願う。



「それでは、次に3年3組の担任を発表します」



司会を担当する教頭先生が、舞台袖でそう言った。



私は無意識のうちにギュッと両手を握りしめた。



周りの女の子たちも、私とは別の意味で両手を握りしめている。