「先生」 ホームルームが終わり、教室を出て行こうとすると誰かに呼び止められた。 振り向くとそこにいたのはさくらだった。 「ちょっといいですか?」 さくらと一緒に廊下の隅に行く。 「昨日はありがとうございました」 さくらがペコリと頭を下げる。 「ああ、夏本と山本にちゃんと言えてよかったな」 「あ、はい」