「今日から3組に、副担任の先生が入る」



朝のホームルームの時間に俺がそう切り出すと、ざわざわとクラスが騒がしくなった。



まあ、言ってなかったから当然だよな。



「水川先生」



廊下に呼びかけると、結衣が教室に入ってきた。



「水川結衣です。産休の前川先生の代理で、3組の副担任になりました。

よろしくおねがいします!」



拍手が鳴り響く。



「やべえ、めっちゃきれい」



「超かわいい」



拍手と一緒に、男子生徒のそんな声も聞こえてくる。



「生徒に余計なこと言うなよ」



隣にいる結衣にコソッと耳打ちする。