相手は反対してて、私達も納得がいかない婚約って…どうなんだろう


もし…仮に結婚したとしたら
愛もなく同じ空間で、生活しなくちゃいけないのよね



そんなのいやよ。私はいやよ。
再び愛里の方を見つめると、また愛里も同じようだ。


「お姉ちゃん…、こんなのやだよ」
小声で言った

わたしも









もういいわ

お父さんには迷惑かけるけど





「愛里、かえりましょ」


立ち上がってドアへ向かう途中背後からは和樹や巧がよび止める声が聞こえてくる。



いいのよ。こんなの。だっておかしな話じゃない。


姉妹は部屋を出た