メイドに呼ばれて夕食をとる場所へ行くと、これもまたテレビに出てきそうな風景だった。

颯馬はもう先に食事を始めていた





広いお部屋なのね。
この空間で2人だけで食事するのは少し緊張する




「食べないのか?」

颯馬が声をかけたので


「食べます!」

という








さあ困った。
まだ高校生である文乃にはナイフとフォークが難しい…

苦戦するたびカチャカチャ音がして
緊張する 





大丈夫よね!!だんだんに慣れていくわ!

自分の中で自己解釈する文乃




何か話したほうがいいよね
しんとした空気だと食べにくい…




「あの、颯馬さん。このお屋敷やっぱり広いですよね。小さい頃迷子になったりしなかったんですか?」


少し冗談を交えた言い方にしてみた

が、反応がない




前を見ると




「あ…颯馬様はもうお食事を終えて部屋にお戻りになりました。」





あ…そうなの。


はずかしっ