「着いたぞ」

颯馬が車をとめた






はあ……この人の運転で車に乗ってたら
いつあの世に行くことか…

よくこれで免許証剥奪されないわね


「おいおい…そんなしかめっ面しなくてもいいだろ」


「じゃあどんな態度したらいいんで、す、か!!」


ふんっと鼻で笑う颯馬に
文乃の怒りが大きくなる






着いたのは柳原家だ。

丁度 トラックが出て行ったので
文乃の荷物を運び終えたのかと察した。




颯馬と文乃は車から降りて屋敷に入っていく





「お帰りさいませ。」


前回と同様にメイドが迎えるが
文乃の制服姿に少し驚いた様子




「いまからお前の部屋を案内する」


私の部屋か

少しドキドキしている私は頭がおかしいのね







少し歩いたところでドアの前で立ち止まる



「ここだ。」




ドアを開けると、そこは


テレビや漫画で見るようなきれいな家具と、天蓋つきのベッド、大きなクローゼット、ドレッサーなどがある。




文乃は目を輝かせた。



すごいお部屋ね……!

豪華すぎる気がするけども
いつかこんな部屋に住んでみたいなと一度は夢見ていたな