「俺から提案がある」




提案…?






「俺の家に住んでほしい………いや、住め。」









……何を言ってるんだろうこの人は
なんであなたの家にわたしが住まなくちゃいけないのよ
しかも提案っていってるのに…。





「よく理解できません…。お断りさせていただきます。」




文乃はしっかり断ったからこの話は終わったと思っていた。しかし、





「お前は、断れない。」



いや、意味がわからない!




「今、お前の部屋の荷物をうちに運んでいるところだ。安心しろ、和樹さんには許可をとってのことだ。」




ほんとに訳がわからない…
荷物を運んでる?安心しろ?許可をとってる?ちょっとお父さん何で許しちゃうの…

文乃の脳内はパニック状態に陥った。
当然のことだろう。父親同士で話を決められ、昨日は出会いが悪く、そして今日はこれだ。




「荷物をもどしてください。私の許可無くそういうことをされては困ります!」