「それで、用はなんですか」



文乃は颯馬の向かいの椅子に腰をおろした

  





「昨日は悪かったな」

 



「は?………。」



文乃は反射的に声を出したことに少し後悔した。



数秒の沈黙が続いた





「なにに…何に謝ってるんですか…?」







「昨日、ぶつかったとき。あれはお前の責任じゃない。俺も悪かった。それに対して小言を言った妹に手を挙げさせてしまったこと…  考えると胸糞わるかったんだ。」