月曜日の朝


文乃が通う高校の数少ない友達に、先日のことを話した。

文乃のに友達が少ないのには理由がある。はっきり言えば、その容姿である。容姿端麗な上に、160後半の身長で細身なため、誰もが認める美しさなのが仇となって女友達ができにくい。




「ええぇ!!なにそれ!ちょっとー…」

友達が驚いている

「ねー?酷いでしょ?ちょっと後味わるくなっちゃったんだよねー」

すると友達が
「いや!酷いとかそうじゃなくて!
あたしでも柳原颯馬って知ってるよ!!」



へ?なんでなんで!


文乃は和樹に名前を聞かされたとき、名前も容姿も全く知らなかった。



「なんで、知ってるの??」


「文乃知らないの!?颯馬さんって、あの年で次期社長でしょ?しかもルックスがかなりいい…俳優顔負けね。それで、雑誌にのることも何回かあるよのよ!」



そうだったんだ。しらなかったなー。確かに容姿には文句無しだけど…



「で?それで?謝ったあとは?」


え?えーとたしか、親父に呼ばれてきた奴らか?みたいに聞かれたよー
と話したところで


ピーンポーンパーンポーン
校内放送がなる


「2年C組 山城文乃さん、お客様が来ています。会議室に至急きてください。」