ちょっと、別の言い方もあるんじゃ…



「ちょっとあんたねぇ!」

愛里か続ける


「私達初めてこの屋敷きて迷ってるときに、たまたまぶつかっちゃっただけなのにその言い方何よ!!!俺から離れろ?じゃああんたが離れなさいよ!!」



それは言い過ぎだ


「おいお前俺に向かってなん」


バチーン!!!


颯馬の声を遮ってなった音は、文乃が愛里の頬を叩いた音だ。


愛里は頬を押さえて目を見開く。


「愛里。確かに言い方ってものは他にあるわ。けどね、知り合って間もない人にそんな口を聞くのは無礼よ。ぶつかったのには私に責任があるの。 言い返してくれたのは嬉しいけどこれは言い過ぎ。」



愛里からは顎に涙が伝ってる。

「叩いてごめん」


そして文乃は振り返って颯馬に言う


「さっきは本当にごめんなさい。私が早くどければよかったのに。愛里のことも許してください。私達はもうお暇しますので。」


あ、変えるって言っても玄関わかんないんだった。けどもういいかー…

文乃ら愛里の手を引いて立ち去ろうとしたとき