コンコンー



「…か……ますか?」



コンコン


「……ぶですか?」





柑菜の声で意識が戻った





何時間いたんだろう



こんな冷たい床の上に




コンコン コンコン



「大丈夫ですか?」





「…か、んな」



「咲…?咲なの?」




「…た、すけて」




「鍵あけて!」




精一杯の力を振り絞ってドアの鍵を開けた





「咲!? どうしたの!?」



「…ごめん…… 血…吐いちゃっ、て」




「なんでこんなところにずっといたの!?ちょっと待ってて!すぐ先生に言ってくるから!」




「…ハァッハァ」