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朝を知らせる日差しが眩しくて、また隣に彼女がいる温かさで、覚めたばかりの目を細めた。


聞こえてくる規則正しい寝息に耳を傾ける。


その寝息が立つごとに彼女の長い睫毛が震えるのが何とも愛らしい。


それに幸せを感じて口元が緩んで、自然と微笑む顔になる。



「おはよ、レティ」



僕が愛してやまない、僕の隣で眠る彼女の寝姿は、透明感抜群で天使のようである。



「うー可愛い。天使。好き」



寝ている彼女には、起きている時とは違って何でも出来るからいい。


ほら、こうやって頬をつついたって、キスをしたって嫌がらない。


起きている時のツンとしている彼女は、恥ずかしがり屋だからそうやっているのだと僕は知っている。


そんな彼女も可愛くて好きだけど、こうして無防備な姿でいる彼女も僕は好みなのである。


まあ要は、彼女自体がすごく好きなのだけれど。



「ん……バベル?」



僕に触られたからか、レティが小さく睫毛を揺らした。


そして、薄っすら桜色の瞳が現れる。



「レティ、朝だよ」


「うん……」



まだ寝ぼけている彼女は、朝日に目を細めてそれから僕の方へ手を伸ばした。



「バベルぅー」



そして、ぎゅうっと抱きついてくる。



これは毎日恒例の朝の特典である。