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18になった僕は今日も変わらずマイペースである。
「レティシア、レティシアっ!!」
ドンドンと大きな足音を立てて、僕は赤いカーペットの上を駆ける。
「バベル様! お待ちください!」
「式の前に髪が崩れてはなりません!」
「バベル様っ!!」
背後で僕を呼ぶのは、数人の騎士やら執事やら。
「待ってられるか!」
声を張り上げ、速度を緩めることなく走る。
僕のダッシュに誰も付いてこれない様で、僕は左側の口の端を上げた。
向かう先は、愛しの彼女の元だ。
途中すれ違ったお兄様から、呆れたように笑われた。
だけど、そんなの関係ない。
誰にどう思われようと僕の彼女への想いは止められないのだからっ!
「レティ!」
やっとこさ彼女のいる場所に着いた僕は息つく間もなく、その扉をバンッと開けた。