「メノウ……相原、瑪瑙です」 「まぁ……宝石の名ね。素敵な名前だわ。わたくしは珠喜。名前で呼んでくださいな……なんだか窮屈なの」 「では……珠喜さん」 「ええ、ありがとう」 瑪瑙は恥ずかしそうに名前を呼んだ。 その愛らしさは、珠喜にあの少女を思い出させる。 あげは。 何より可憐で、いとおしい少女。