「──白い肌だな。お前と珠喜ではどちらが白いのか」


珠喜、という名前にぴくりと反応する。

ああそうだ、珠喜もこの腕に抱かれたのだ、と、心の内に理解する。

そう思えば、この薄気味悪く這い回る腕も、けして嫌ではない。


いつしか、自ら快楽を受け入れていく。この甘い痺れを教えてくれたのは、汚れたこの男ではない。

目を閉じて、けして手の届くことのない華を思い浮かべる。


「珠喜……姐さん……」