チラッとなほを見ると、顔が赤い。バスケのやり過ぎか?
「な、なほ?」
とりあえず呼んでみる。
「っ!!いや、なに??」
「えーっと、顔赤くね?熱か?」
すっとなほのおでこに手を伸ばすと…
「きゃっ!」
…逃げられた。おれ、嫌われてんの?
何だかんだでバスケは終わり。
次の授業はすっげぇ眠かった。つか、ほとんど寝てた。
あと…、昔のことを思い出してた。



あれは、中1の入学式。
隣の席だったのがみきだった。
オレは、すぐ一目惚れをしていた。…初恋だったんだよな。
小学校から荒れていたオレは、いろんな先輩と仲良くて、けっこーモテていたと思う。
でも、そんな女がいるなかで、みきだけは違った。好きになってくれなかった。
いろんな女と付き合った。少しでもオレのことがわかるように。