「まぁ、よかったんじゃね?ってか、次なんだっけ?」
みきのことに触れたくなくて、話をそらした。
「次なんだっけなぁー?」
「ゆうまっ!お疲れー!けんも3ポイントよかったよー!」
「おう。ねー、オレどうだった?頑張ったくね?」
「うん、よかったよ!」
ゆうまを褒めるみき。その顔はすっごく優しい笑顔だった。
「あ、けん!コレっ!」
なほがオレになにかを投げた。
「あ。」
顔に当たったのはタオル。昨日貸したやつ。
…あげるって言ったのに。ナイスタイミングじゃん。
「…ありがとな。」
オレはなほの頭を軽く撫でた。
「…。」
ん?
いっつもなら「さわんな!」って、言うのに!?