夏休みに入り、早一週間が過ぎた。


創は関西に帰っちゃったし、紀衣は愛登くんと遊んだり…


1人暇なアタシはリビングのソファーに寝そべっている。



「ねぇー、お母さん夏といえば?」


「海にプールにスイカに花火に、何より夏祭りでしょ!」




海とプールは肌が焼けるし。

スイカ…は食べたい。

花火したいなぁ…

夏祭り。

行きたい。行きたいけど…


誰と行けっての!




「凛時もずっと家にいないで、友達と遊んだら?」


「そのうちねー」




お母さんはきっと、一人娘に彼氏が出来ないことを心配しているのだろう。


だいたい、彼女がいる美眞を好きになったアタシが悪い。


アイツの些細な行動のせいで、後戻りは出来ない感情になった。


あ〜…


どんどん自分が醜くなる。