全然話が掴めない!



「大丈夫?」


『だいぶヤバイ…』




とりあえず、美眞を支えながらベッドへ寝かす事にした。



「おじゃまします…」


『ここ、右』




示された部屋に入り、ベッドへ美眞を連れて行った。


シンプルな部屋…


ベッドに小さなテーブルしかない。


余計な家具は一切なく、殺風景な部屋。




「あっ!はい、コレ」


『わりーな』


「で、なんでアタシだった訳?」




すると美眞は面倒くさそうにアタシを見てきた。


明らかに美眞は熱がある…


こんなこと、彼女の美湖ちゃんを呼ぶのが普通でしょ?




『バカ、こんな重たいもの美湖に頼める訳ねーだろ』


「…あっそ!
じゃ、アタシは帰るから!」




何なの!?


イライラする…


美湖ちゃんは女の子扱いでアタシは違うって?




『待てよ神代』


「何よ!」


『病人放ったらかしかよ』




ウザ!


病人気取りですか?


咳き込む美眞をちらっと見る…


え…


ほんとに…




「…大丈夫?」