もう…泣きそう。


隣の美眞は普通に笑って聖澤くんと美湖ちゃんと話してる。


横顔を見るのが辛い…




『凛時、大丈夫か?』


「…」




アタシの顔を覗き込んだのは創だ。


何も答えずに、零れそうになる涙を必死に堪えた。




『次の授業、サボろ』


「え?」


『いいから』





右腕を引っ張られ、教室から出て向かった先は一番奥にある校舎裏…


つまり、人が全く通らない静かな場所。


アタシの前に創は立って、その間を風がすり抜けた…


外の風は気持ちいい。


すると突然、右腕を引っ張れて、体勢を崩して創の胸に飛び込む形になってしまった!