眠そうに重たい瞼を上げて、アタシをジッと見てきた美眞。


ふと視線がぶつかる…




「ベ、別に。」


『別にって顔、してねーけど?』




…いい。


知らなくてもいい。


頑張ろって、何度も思ったけどやっぱりダメ…




『はぁ…強がんなよ。』




そう言って、アタシにノートの切れ端を渡してきた。


そこには荒っぽく【ケータイ貸せ】との文字が。


な、なんで!?


美眞は早くと促す。


仕方なく、先生が黒板に向かった瞬間にスマホを美眞に渡した。


教科書で隠しながら、こそこそした後に先生に見つからないようにアタシに返してきた。


開いていた画面はLINE…


えっ!?


そこには美眞の文字が…