ゆっくり長く、冷たい廊下を歩く…
アタシ、創の横を何気なく歩いてきたけど、そんなことして良いのかな?
そう思うと自然に、創の少し後ろを歩いていた。
『どうしたん?』
「いや、彼女さんに悪いかなって思ってさ」
すると歯を見せて笑った創。
可愛らしいエクボを見せて…
『大丈夫やって!
あいつ、フレンドリーで誰にも絡みに行くタイプやねん』
「そうなの!?」
『別に俺は束縛せーへんし、LINEかて他の男入れてても何も思わんしな』
心が広すぎる…!
創はきっと、彼女さんを強く信じているんだ。
おちゃらけて見えて、意外と真っ直ぐな心を持っている。