『お前が寝たからな』


「…ありがと」


『どういたしまして』




アタシを見ることなく、真っ直ぐ向いたままの言葉。


でも、美眞は優しいんだ。


その優しさに触れたいと思ってしまう。


横顔は意外にもまつ毛が長くて、鼻筋がキレイ…


何度、片想いの子は好きな人の横顔をみつめることになるのかな?


好き…

嫌い…

好き…

嫌い…


でも最後には“好き”の気持ちが勝ってしまう。


諦めたくないな…


美眞の隣にいたいな…


片想いでも、実る可能性はあるかもしれないから。


可能性があるなら、頑張ってみよう!