それだけ自分を思ってくれる人が、いったいこの世に存在するのかな。
一人でもいい。
居てくれるだけでいい。
「そっか。」
『ほら、暗い顔すんなよ？
笑っとけ！』
そうアタシの額にデコピンをくらわした創は、楽しげに笑っている。
ヘラヘラして見えるのに、実は凄く信念を抱いてる。
笑う。
笑っとけばいい…か。
「うん。分かった。
ありがとうね！」
『アレ？怒らへんやん？』
「何、仕返ししようか？」
『いやいやいや、遠慮しとくわ』
「ハハッ」
声に出して笑えば、気持ちが楽になる。
自分がしたいように行動しよう！
立ち止まってたまるか！っての！
美湖ちゃんに負けたくない。
だから、頑張るよ。
