自分の気持ちを伝えられる。
そんな関係…いいなぁ。
相手に、「好きって、伝えたら」、「好き」って返してくれる関係。
…あれ?
アタシ、羨ましがってばっかじゃん。
俯くと、聞きたくない美湖ちゃんと美眞の話す声が耳に届いた。
「今日も、行ってもいい?」
『いいよ?
また、何かあった?』
「…ちょっとね」
なんで美湖ちゃんには、あんなに優しいの?
美湖ちゃんには、笑顔を振り撒くのに…
なんでアタシには笑顔向けてくんないの?
なんで諦めらんないの…?
アタシに入る隙間、ないんだって…!!
分かってるのに…
なんで…
なんでどうしても諦められないの…?
心のどこかで美眞を欲しがってる…
なんで…こうも好きが強まるの?